出題パターンの明確な簿記の勉強は過去問中心で!
過去問中心の勉強法
最後になりましたが、日商簿記2級の勉強法のアウトラインをお話しします。
以下に述べることは3つの学習法、「通学」「通信講座」「独学」のいずれにも当てはまることです。
ポイントは非常にシンプルですので、どなたもお読みになってみてください。
簿記の勉強法は
(1)テキスト等で予備知識を身につける
(2)過去問題集を解く
(3)問題を解いていて分らなかったことをテキストで再確認する
この3つの繰り返しにつきます。
予備校や通信講座を利用する方は、(1)の予備知識を身につけるプロセスを、講師や講義メディアがサポートすることになります。
講義のことはこれまで繰り返しお話しましたので、ここでは「演習」に視点を移して解説します。
資格の試験対策では、どんな資格の場合でも「過去問を中心に勉強する」ということがよく言われています。簿記の試験対策では、そのことがより大きく当てはまります。
簿記3級の勉強を始めてみるとすぐにわかることですが、簿記の検定(試験)には、はっきりとしたパターンがあるからです。
日商簿記3級の出題範囲と得点配分
|
出題内容 |
得点配分 |
---|---|---|
第1問 |
仕訳問題 |
20点 |
第2問 |
帳簿記入問題 |
8~12点 |
第3問 |
試算表作成問題 |
28~32点 |
第4問 |
伝票記入/決算仕訳訂正問題 |
8~12点 |
第5問 |
貸借対照表 /損益計算書/精算表作成問題 |
28~32点 |
この出題配分(出題パターン)は、まず変わることがないでしょう。
このパターンに慣れるための教材といえば、申し上げるまでもなく「問題集」です。
「問題集を中心に勉強しましょう」というのは、どんな資格の試験対策でも言われていることですが、簿記検定の場合は特にこのことが当てはまると思います。
日商簿記3級の試験準備はトータル150時間くらいでOKです。
「テキスト(基礎学習)」対「過去問演習」の時間比率は4:6くらいで配分します。
過去問演習6割の過程では、度々テキストや講義DVDに戻ることがあるでしょう。
(2)過去問題集を解く
(3)問題を解いていて分らなかったことをテキストで再確認する
の繰り返しが大切なのです。その際、まだ理解が曖昧だと思える要所々々を、先生に聞いてみる学習は(講義DVDをピンポイントで見直すこと)は非常に有効です!